簡単に使える肥料・・・土づくりをするために必要なもの
土づくりが野菜づくりの良し悪しを決める、と言われますが、野菜づくり10年生にして、本当にその通りだなあ~と痛感する昨今です。
土づくりが上手くいっていると、そこに育つ野菜も病気等に強く元気に育ってたくさんの実を付けてくれます。
反対に、土づくりを怠ると、弱々しく病気等にかかりやすい苗になり収穫量も期待できません。
野菜の成長に必要なものは、 土(肥料等の栄養成分)と水分と太陽 ですね~。
人が元気に成長するには 食物と水分と太陽 が必要で、植物が元気に育つには 土と水分と太陽 。 似てますね~。
人にとっての食物は、植物にとっては土に相当する感じですね。
とすると、土づくりが野菜づくりを左右する、というのも納得。
土づくりに準備するもの
- 肥料(野菜が育つ栄養素となる)
- 堆肥(野菜が育つ土を作るために必要)
- 石灰(野菜が育つ土を作るために必要)
野菜づくりをはじめたい時は、すべての野菜栽培に使用できる肥料を選ぶ
肥料は、野菜の成長に必要な栄養素となります。
野菜全般に使用できる チッソ8、リン8、カリ8 なければ チッソ6、リン6、カリ6 と記載された栄養素が偏らずに均等に含まれているものを選ぶと便利です。
チッソとは茎や葉の成長の栄養素、リンとは花や実付きを良くする栄養素、カリは根の成長の栄養素です。
チッソ8、リン8、カリ8 と記載されている肥料は、100gあたりそれぞれ8gずつ含まれていることを表します。
こんな風に袋に表示されています。
ここで、2種類の肥料があることを知っておきたいところです。
肥料は、化学肥料と有機質肥料の2種類があります。
化学肥料は天然の鉱石などを加工して作られたもので、速効性があるので、土に撒くとすぐに野菜に吸収されやすい特徴があります。
そのため、株の成長を良くするために追肥として使用されます。
一方で有機質肥料は、油粕や米ぬか等が知られていますが、土壌中で分解されてから野菜の栄養となるので、速効性のある化学肥料とは異なり、効果があるまで時間を要します。
有機質肥料はゆっくり長く効果が期待できる肥料で、長期に使用することで野菜づくりに適した土壌を作る働きもあります。
写真の有機質肥料はリンがやや多めに含まれています。
他に選択肢がない場合は、なるべく チッソ、リン、カリ、を表す数字にあまり違いがないものを選びます。
実を収穫する夏野菜の場合は、実付きを良くするリンが多めに含まれる肥料が多く販売されていますね~。
最近は、袋1つに栄養成分が調整されている有機質肥料も販売されていて、便利です。
堆肥
土壌と混ぜ合わせることで、土壌中に微生物が増えて保湿力が高まり、野菜が育ちやすい土壌環境を作る働きがあります。
土づくりをするうえで大切な資材で、有機野菜を栽培する上でもなくてはならない資材と言えます。
堆肥には、植物由来のもの(腐葉土等)と動物由来のもの(糞堆肥等)がありますが、庭などの臭いが気になる場所での使用は、落ち葉を原料とした腐葉土などを選んだ方が無難です。
石灰
石灰は、野菜が成長できるように土壌の環境を調整する成分を含んでいます。
土壌は、酸性~中性~アルカリ性と、雨降りなどで土壌環境が変化します。
特定の野菜を除いて野菜全般において、野菜が発芽して成長できる土壌は、中性~弱アルカリ性の土壌です。
石灰はアルカリ性成分を含んでいますので、酸性になりがちな土壌に石灰を撒くことで、土壌を中性~弱アルカリ性に調整する働きがあります。
石灰で良く使われるのが苦土石灰でアルカリ成分をしっかり含んでいます。
有機質石灰で知られるのがカキガラ石灰ですが、苦土石灰に比べると有機質石灰はアルカリ成分が弱いため、苦土石灰よりは多めに撒いて土壌を調整します。
苦土石灰100gを撒くところを、有機質石灰ならば150gを撒く、と言った感じで使用します。
また、草木灰(草を焼いてできる灰)も有機質石灰として使用できますが、アルカリ成分が弱いため多めに撒いて使用します。
有機質肥料を選ぶ場合は、種蒔や苗を植え付ける2週間前(肥料が野菜に吸収される準備ができる)までに土づくりをしておくと、野菜にやさしい環境になります。
肥料、堆肥、石灰 この3つを撒いて耕して、野菜栽培の始まりですね~。
本日はこれにて失礼いたします~。🎎