サツマイモ栽培(土の発酵材使用)・・・ 苗植え付け用法、苗の発根、ツル返し、試し掘り、収穫、保存
こんにちは。
そろそろサツマイモの苗が出てるかも~と思うと出かけずにはいられません。
ということで、行きつけのホームセンターへ。
ありました、まさに今とってきた!、と言わんばかりの青々としたサツマイモの苗。😊
苗というか茎というか~。
紅はるか苗購入!
サツマイモと言っても、品種はいろいろあるのですが、最近は、紅あずま、安納芋、紅はるか、などがメジャーなところでしょうか。
紅あずまは昔からある品種で作りやすい、と言われています。
サツマイモは収穫後時間を置くことで甘みが増すのですが、安納芋、紅はるか、は収穫直後でも甘さがあり、しっとり滑らかな舌触りが特徴で人気です。
安納芋の身は、まばゆい黄金色に輝き見るからに美味しそうなその姿!?
紅はるかはある程度の大きさに成長しますが、安納芋は小粒になる傾向にあります。
味、しっとり感、総合すると・・どちらも美味しい!😋
お好みで・・。
いつも購入する品種は、紅はるか。
収穫直後の甘さとしっとり感が家族には大好評なのです。
では、早速植え付けることにします。
目次
サツマイモ栽培の環境
@ 高温で乾燥した土壌が好きなので、植え付ける場所としては、日当たりの良い排水性、通気性の良い土壌が最適。
@ 排水性を高める為、畝の高さ20~30センチにすると多収穫が期待できます。
@ 酸性の土壌を好むので石灰は控えめもしくは撒かないくらいで良いです。
@ チッソ分の多い肥料を使用すると、ツルボケ(ツルと葉だけが生い茂り、サツマイモの収穫が少なくなること。)になるのでチッソ分の少ない肥料が好ましく、肥料は控えめに。
肥料はチッソ(茎の成長の栄養素)とリン酸(実や花の栄養素)とカリウム(根の栄養素)が均等に含まれているもの、肥料の袋にチッソ8、リン8、カリ8 または、チッソ6、リン6、カリ6 と記載されたものが野菜全般に使用でき便利です。
* カリウムは、根の成長を促進する栄養素で、サツマイモは根にあたるのでカリウムを含んだ肥料が必要です。(草木灰はカリウムを多く含んでいるので、通常の肥料を控えめに与え、草木灰を加える等、すると良いです。)
土づくり手順
畝長さ1.8メートル×幅1メートル×高さ20センチ
この畝は昨年11月にタマネギ苗植え付けのために土づくりをして以来肥料は一切撒いてないため、肥料を少し施します。
@ 土深さ10センチ程度を穴をあける感じで掘り、土を端に寄せます。(土づくりの際使用の発酵材(ラクトヒロックス)入りいりぬかのおかげか、土は常にフカフカなので耕すことはしていない。)
@ 掘った穴に買い物ビニール1袋分くらいの落ち葉を敷き、有機質肥料1握り(1㎡あたり20~30g)と発酵材(ラクトヒロックス)入りいりぬかを2握り落ち葉全体に撒いて土を戻します。(落ち葉、発酵材材入りいりぬかは堆肥の代用ですので、通常は1㎡あたり3ℓの堆肥を撒いて土を耕すようにして混ぜます。)
こんな感じ。
@ イモを太らせる効果のある草木灰を、1㎡あたり100gを撒き土表面を軽くまぜます。
@ 畝の高さが足りず、後日、野菜培養土(14ℓ)をのせ平らにし、なんとか畝高さを20センチ程度にしました。
@ 小動物除けにネットをかけ、準備完了です。
こんな感じ。
* 落ち葉と発酵剤入りいりぬか、は堆肥の代用ですので、堆肥を使用する際は1㎡あたり約3ℓの堆肥を土壌にすき込みます。
以上、サツマイモの土づくり完了。
昨年までの畝高さは10センチ程度でしたが、今回は頑張って20センチです。
サツマイモ苗について
@ 苗が少し萎えたくらいで植え付けると発根が良い、と言われています。
@ 茎が太く、節の間が短く、葉が5~7枚ある苗を選びます。
苗の長さは25センチ~30センチと言われますが、品種によって異なるようです。
苗の選択と土づくりで収穫の良しあしが決まると言われます。
サツマイモの植え付け方法
@ 水平植え ⇒ 土深さ約5センチに苗を平らに置き土をのせる。生長点と葉は必ず地表に出るようにする。イモの数が多めの収穫が期待できる。
@ 斜め植え ⇒ 苗根本が5、6センチの深さになるように土の中に苗を斜めに挿す感じで、生長点と葉は必ず地表に出るようにする。数は少なめで丸いイモが収穫できる。
@ 舟底植え ⇒ 苗根本と先端を浅く、苗中央が湾曲になるよう土に埋める。生長点と葉は必ず地表に出るようにする。
土づくりから2週間後、苗定植作業をします。
サツマイモ苗植え付け
畝長さ1.8メートル×幅1メートル×高さ20センチ。
紅はるか10苗、398円で購入。
サツマイモ苗の植え付けは、5月上旬~6月末くらいが目安です。
@ 苗が萎えるまで2日くらい物置に放置の予定が4日も置いてしまったので根元付近の葉が枯れてしまった、が生長点は青々しているので植え付け続行。
こんな感じ。😢 萎え過ぎ!?
成長している先端の芽を生長点という。(黄色の矢印)
@ 苗間隔30センチにして1列に4苗を2列、全部で8苗を植え付けます。
@ 約5センチ土を掘り、水平植え(畝と平行になるよう苗を置く。)にし、成長点と葉が地上に出るように土をのせます。
@ 残りの苗は、植えた苗が枯れてしまった時の予備として、畝に仮植えしておきます。
@ たっぷり水やりをします。
こんな感じで、サツマイモ苗植え付け作業完了。
狭いのでちょっとの雑草取りとツル返しをするだけで、4ヶ月後には収穫予定です。😊
発根に1週間程度かかりますので、その間は土を乾燥させないように水やりをします。
しおれた葉がシャッキーンとしたら発根成功の合図。
苗植え付けから約1週間後、しおれていた苗が シャッキーン とこんな感じになったら根付いた合図。
葉がシャッキーン以降は、乾燥が好きなサツマイモなので、地植えの場合は雨任せで水やりは不要です。
プランターは、土が乾いたら水やりが必要ですね。
土の中で成長するものは、掘る楽しみが宝探しのようで好きなんです。
あとは追肥なしで収穫に至りますが、私流はイモを太らせる効果が期待できる草木灰を8月頃に3握りほど(100g)畝全体に撒いています。
なんと手間のかからない野菜!😃
手間は1つ、ツル返しと言って、ツルが伸びて根が土に張ってしまうことで栄養が分散されてしまうのを防止するため、伸びたツルを裏に返す、という作業がありますよ~。
ツル返し作業
ツルが伸びてきたら、ツルから出て来た根を剥がすように伸びたツルを裏に返して、ツルが邪魔にならないように苗中央にくるっと丸めてのせておきます。
ツル返しの作業は、ツルがだいぶ伸びてきた、と思ったくらいの時に時々するくらいで良いです。
試し掘り
苗植え付けから4か月後が、収穫時期の目安です。
サツマイモの様子を見る為に、1苗の根元を切って地中のサツマイモを傷つけないようにシャベルで外側から掘り起こします。
まだサツマイモが小さいので、他の苗の収穫はもうしばらく後にしましょう。
収穫
収穫は、数日天気の良い日が続いて土壌がある程度乾いている時に行います。
収穫時にサツマイモが濡れていると、腐りやすくなるためです。
9月27日に収穫作業をしました。
苗根元をハサミで切り落としツルや葉を取り除いてから、地中のサツマイモを傷つけないように外側からシャベルで掘り起こします。
試し掘りから20日後、サツマイモは立派に大きくなっていました。 😃
大きさ、太さと、量、の全てにおいて、これまでで1番の大収穫!
畝の高さを今までの2倍の20センチにしたことが大収穫につながったのだ、と考えて良いでしょうね~!
収穫後、半日、天日干しして乾かします。
天日干し時には、カラスにかじられないようご注意ですよ。
試し掘りしたサツマイモがカラスにかじられてしまったので、ネットをかけてカラス除けしました。
収穫時期は、サツマイモが低温に弱いため、霜が降りる前までに終了します。
苗植え付けから収穫まで、約4.5か月かかりました。
収穫時期を遅くするとサツマイモはより肥大しますが、風味が損なわれたり形がいびつになったりするので、大きくて美味しいサツマイモを収穫するためには、試し掘りをした方が良いですね~。
収穫から2週間ほど過ぎた頃から甘みが増してきますので、天日干し後は風通しの良い日陰に置いて食べ頃になるのを待ちましょう。
保存法
低温に弱いので1本づつ新聞紙にくるんで段ボールに入れる、また、焼き芋等、の調理をして冷凍保存袋に入れて冷凍する、等の保存法があります。
自然の恵みに感謝して・・美味しくいただきま~す。😋
本日はこれにて失礼いたします~。🎎