saienyosikoのブログ

神奈川県沿岸部在住。庭の隙間で家庭菜園をはじめて10年目です。虫たちの日常を垣間見ながらの楽しい毎日です。

サツマイモ栽培(タマネギの後作にサツマイモ)・・・サツマイモ栽培のポイント、サツマイモが大きくなる時期、サツマイモを大きくするには・・、美味しいサツマイモを作るには?

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庭の隙間利用ですので、休んでる余裕はなく、1年中フル活用される畝。

ネギやニンニクにサビ病がでたり・・・と考えるとそろそろ土壌殺菌が必要とは思うのですが、限られた庭の隙間に余裕はなく、ついまた何かを植え付けてしまうのです。

 

タマネギを収穫した直後にサツマイモの苗を植え付けてしまいました。

タマネギ栽培とサツマイモ栽培のサイクルは、5月下旬ごろタマネギ収穫、直後にサツマイモ苗の植え付け、10月終わり頃にサツマイモ収穫、11月にタマネギ苗定植、とちょうど良い組み合わせなのです。

 

他にスペースがない庭では好都合の組み合わせで、しかも、タマネギとサツマイモという大物が収穫できるのですから・・・なかなかやめられません!

 

目次

栄養

ジャガイモの2倍ともいわれるたっぷりの食物繊維とビタミンC等を含んでいて、腸の働きを良くして便秘予防やコレステロール値の低下等の効果があります。

栽培環境

科名   ヒルガオ科

連作障害   少ない

土壌酸度   pH5.0~6.0

発芽適温   20~30℃

栽培気温   25~35℃

イモの肥大適温   22~25℃

栽培場所   日当たりの良い場所

畝幅   60㎝

畝の高さ   20~30㎝

 

土を盛り上げて20~30㎝の高さにして上表面を平らにします。

 

苗植え付け2週間前に土を作ります。すぐに植え付けする場合は、肥料等を良く混ぜて植え付けます。

栽培のポイント

熱帯アメリカ原産で雨の少ない高温と乾燥に強く、少ない栄養で育つので、肥料を少なめにして、イモの肥大の栄養となるカリウムを含む草木灰を一緒に撒きます。

 

乾燥気味に育てることが美味しいサツマイモを作る好環境ですので、高い畝にして水はけを良くすることがサツマイモ栽培のコツです。

また、マルチをすると味が良くなって多収穫になると言われます。

 

チッソ分(肥料に含まれている成分)が多いとツルと葉だけが立派に成長して生い茂り、サツマイモが大きくならない(ツルボケといいます)、ということになるので肥料は通常の野菜よりは控えめにします。

美味しいサツマイモを作るには

サツマイモが肥大するのは7月~10月で、この時期に長雨になると味がおちます。雨降りはどうにもならないので、水はけを良くするために高い畝(20~30㎝)を作ります。

 

肥大時期(7~10月)の日照時間と水分が、サツマイモの出来を左右するということになりますね。

 

日当たり良好、そして乾燥気味に育てることが多収穫につながり美味しいサツマイモができます。

 

また、安納芋やシルクスイートや紅はるか等の甘みの強い品種を選ぶことも、美味しいサツマイモを収穫する1つの手段かと思います。

サツマイモが大きくならないのは?(ツルボケになる原因)

  • 肥料(チッソ分)が多い。
  • 曇りや雨の日が多い。
  • 水はけが悪い。

等が考えられます。

土づくり

堆肥(腐葉土等)   1㎡あたり10ℓ

化成肥料や有機質肥料   1㎡あたり50g

草木灰   1㎡あたり200g

 

 

 

植え付け

毎年植え付ける苗は、肉質にしっとり感があって甘い紅ハルカ。

サツマイモは苗の節にできて肥大しますので、5~6節が土中に埋まるように植え付けます。

特に下から2~3節目にサツマイモができやすいです。

 矢印が2節目と3節目。

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  • 苗の先端(生長点)を起点に30㎝間隔に、深さ5㎝ほどにして苗の先端(生長点)と葉が地上に出るように横に寝かせて植え付けます。

 

マルチ利用の場合は、マルチ穴に斜め45度に支柱を20㎝ほど挿して穴を作り、苗先端(生長点)と葉が地上に出るようにして苗を差し込み埋めます。

 

赤〇が生長点。生長点が伸びてたくさんの葉ができ、太陽をたくさん浴びてサツマイモが肥大していきます。

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生長点と葉が地上に出るように苗を植えます。

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地中に埋める節の数が少ないと、数は少なく大きなサツマイモが収穫できます。

葉と苗の先端(生長点)は地上に出るように植え付けます。

 

苗がシャキーンとしてきたら根付いた証拠、目安は約1週間。

環境が良ければ3~4日で根付きます。

 

矢印は残った苗で、植え付けた苗が発根するまで予備として植え付けたものなので、発根が確認出来たら取り除きます。

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しな~としていた苗が根付くと立ってきますので、すぐわかります。

 

植え付け後の管理

  • 追肥はしない で収穫を迎えます。7~8月頃に葉が黄色くなってきたら肥料不足ですので、化成肥料もしくはぼかし肥を1㎡あたり1握り(30g)パラパラ撒きます。

 

  • 夏以降にツルが伸びて茂ってきたら、広がったところのツルを持ち上げて畝の上にのせるようにして管理します。(ツル返しという作業です)

 

伸びたツルから根が張って養分が分散してしまうので、養分節約のため根が張らないようにツルを返しながら収穫まで管理します。

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広がっているツルは裏返して畝にのせておきます。

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収穫

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苗植え付けから120~140日後が収穫時期と言われます。

7~10月までが肥大時期、10~11月が収穫期。

 

10月に1株を試しに掘り起こして肥大の様子をみます。(試し掘りと言います)

晴れた日が2~3日に続く午前中に、株根元を切ってサツマイモを掘り起こして、半日、日に当てて乾燥させます。

 

乾燥時はカラスに食べられないようにネットをかけて用心!

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保存

収穫から2~3週間経つと甘みが増して、2か月くらい経過するころには一層糖度が増してきます。

長期間保存する場合は、数日のあいだ日陰に置いて乾かしてから、1つ1つ新聞紙に包んで段ボールや発泡スチロールなどに入れて15℃くらいの日陰の場所で保存します。

 

 苗を植え付けた後は収穫まで、ツル返し の作業だけで、植えっぱなし、真夏の暑い中の水やりの心配もいらない世話要らずで、なんと自立した野菜でしょう!?

しかも、ツルが伸びれば草も生えてこないので雑草対策とイモの収穫・・・一石二鳥とはこのこと!

秋に美味しいサツマイモがたくさん収穫できるように、全力で高畝をつくります!

 

本日はこれにて失礼いたします~。🎎

 

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