新芽を食べるタイミングが異なるナメクジ と ダンゴムシ
富士山 (Mt.Fuji)
こんにちは。
最近、ダンゴムシの糞に強い抗カビ菌が含まれている、ということを発見! という記事を目にして、大興奮してしまったのは私だけでしょうか!?
野菜栽培をして10年近くになりますが、ナメクジを見ると必ずそこにダンゴムシがいる、のです。
ナメクジとダンゴムシは、住処とする場所、食性、活動時間等、とても酷似しているような気がします。
ナメクジとダンゴムシの類似点と言えば・・・(あくまで、庭にいるナメクジとダンゴムシの観察からですが・・。)
@夜間活動する。
@枯れた葉の下など日陰を住処とする。
@食性はほとんど同じ雑食で、特に枯れた葉(発酵食?)と新芽を好む。
@カフェインを嫌う。
@スイセン等の毒を持つと言われる花やラベンダーは食さない。
ナメクジとダンゴムシは、枯れた葉や野菜、また、動物の糞などを好み、その一方で発芽したての新芽を好む、という食性はほぼ同じように見えます。
どちらも雑食ではありながら、発芽直後の新芽は好物で、特にインゲン類の新芽は大好物。
この2つの生き物の唯一明確な異なる点と言えば、新芽を食するタイミングが少しずれていることです。
ダンゴムシは、種まき後、まだ地表に出てない地中に発芽したての新芽をもぐって食します。新芽が地表に出る際に地面が割れてくるのですが、ダンゴムシはその割れ目から侵入して地中の新芽を食します。
ダンゴムシは地中に芽を出してはいるもののまだ太陽の光を浴びていない新芽を好んで食すということになり、地表に発芽した新芽を食するナメクジとは異なる点です。
新芽を食するタイミングが異なるものの、どちらの生き物の食性も好物が枯れ葉と発芽したての新芽とで、この組み合わせは栄養面で最強のようにも感じます。(勝手な見解です。)
また、ナメクジとダンゴムシが一緒に食事するという光景もたまに見られます。
写真は、薬剤使用は全くしていない自然のままの庭に生息しているナメクジとダンゴムシを夜間に撮ったものです。
ナメクジとダンゴムシの写真がありますので、苦手な方はご注意ください。
枯れ草や枯れ野菜等 (発酵食品?)を好物とするナメクジとダンゴムシ
ネギ苗定植地で、枯れたネギに集まるナメクジ。
枯草にいるナメクジ。 新鮮なサヤが沢山ある中
枯れたインゲンに絡みつくナメクジ。
タマネギ苗定植地に早朝、動物の糞を発見。(1月のこと)
多分、この地域で多く出没するハクビシンの糞ではないか・・と推測します。
矢印は糞、5~6センチの糞の周りに無数のナメクジの粘液と思われるキラキラがまとわりついています。
5日後、乾燥しかけたように見える糞に集まるナメクジ2匹。
ネギ定植地で枯れたネギを食すダンゴムシ。
枯れ葉に集まるダンゴムシ。
ナメクジ、ダンゴムシともにカフェイン有コーヒーを嫌う
ナメクジのコーヒー粉に対する反応を知りたいという欲求から、プランターにコーヒー粉を撒いたものです。
中央にオクラの種を撒き、種の周りにカフェイン有コーヒーを撒いたプランター。
翌日、コーヒーの粉の表面1箇所にナメクジの多量の粘液(矢印)と思われるものが残っていました。
ナメクジは、危険を察知すると1度に多量の粘液を排出します。
他には粘液は見られません。
ナメクジは、コーヒー粉地帯に侵入直後、危険を察知して多量の粘液を排出したものと推測できます。
翌日、プランターに1匹ずつ、ナメクジとダンゴムシを発見。
どちらも、コーヒーの粉のない隅に身を置いています。
また、同プランターに他に5匹のダンゴムシがいることに気づきます。
5匹のダンゴムシはコーヒーの粉を避けるように進行しています。
コーヒーの粉で道が遮断されている箇所に着くと、頭部を来た道に向き直り戻ります。
ダンゴムシはあからさまにコーヒーの粉を避けているようです。
数日後、ダンゴムシとナメクジの姿は見なくなりました。
ナメクジがダンゴムシを食す
ナメクジ2匹がダンゴムシの中身を食しているのに出会いました。
生存していたのか死んでいたダンゴムシなのかは不明。
上記写真から、30分後、食している部分がより殻の内部に進んでいることが見えます。
ナメクジとダンゴムシが一緒に食事
ナメクジとダンゴムシが一緒に食事しているのを見かけます。
ナメクジの粘液にまみれたものを食べているのではないか・・と想像します。
矢印はダンゴムシ。ダンゴムシが自らナメクジの食している場所に近づいて行くように見えます。
周りにはたくさんのネギの苗、もちろん枯れたネギ苗もあるのですが・・。
ナメクジの隣にくっ付いて食事するワラジムシ?
枯れ葉の塊にいる、ナメクジとダンゴムシ。
ナメクジが新芽を食す
オクラ発芽直後、ナメクジが集まり残らず食す様子。
インゲンの発芽直後、苗はナメクジだらけ。
インゲンの発芽直後、ナメクジが食している様子。
ダンゴムシが新芽を食す
ホウレンソウの種蒔き後、地中では発芽したものの芽が地表面に出ない状態で土が盛り上がって割れてくると、地中にある芽をダンゴムシが地中にもぐり食します。
緑色に見えるのが種で、白い綿毛のように見えるのが新芽。地中では発芽しています。
ダンゴムシは、オクラ種蒔き後地中で発芽しているものの、地表にはまだ出ていない状態の新芽を地中にもぐり食します。
食する花もほぼ同じ
野菜だけでなく、食する花もほぼ同じものを好むように感じます。
冬の今でしたら、どちらもビオラ、スミレ、パンジーを好みます。
しかし、近くに咲いているラベンダーを食している姿は見たことがありません。
また、スイセンやクリスマスローズ等、毒を持つと言われる花を食す姿も見たことはなく、これらの花はきれいに咲いています。
植木鉢を這い上がり、ビオラの花を食す姿。
ビオラの花に群がるダンゴムシ。
以上はこれまでに夜な夜な撮った写真です。
この2つの生き物は、つかず離れず共に現れ、大切に育てている野菜の新芽を残らず食べてしまいます。😞
ですが、ダンゴムシは抗カビ菌たっぷりの糞を残していくのですから、畑を守る大切な生き物でもあるということでしょうか!?
では、ナメクジは畑のただの害虫なのでしょうか???
謎です。
本日はこれにて失礼いたします~。🎎