柑橘系の葉に黒いクネクネ線が・・・ハモグリガの幼虫と対策
こんにちは。
昨日のサツマイモ葉の斑点から、またしても葉の異変なのですが・・。
長雨が続いた多湿環境は、植物にさまざまな病害虫をもたらす原因となります。
昨年購入したレモンの木の葉に、クネクネ線が見られ一部萎縮が見られます。
こんな感じ。
これは、別名 エカキムシ と呼ばれる2~3ミリほどのハモグリガの幼虫の食害によるものです。
数種のハモグリガのうち柑橘系に寄生するのは、ミカンハモグリガの幼虫です。
ハモグリガの特性と被害
葉の表面に産卵されたハモグリガの卵が羽化して幼虫になると、葉の表皮を破って葉肉内部に入り、蛹になるまで葉肉内部に生息し食害しつづけます。
食害は、実に特徴的で黒いクネクネした線が食害跡です。
新芽を食害することから、春~秋、新芽が出るころ発生します。
幼木であれば、生育に大きな影響を与えるほどの被害をもたらします。
また、ハモグリガの幼虫の食害跡は、菌から発症するかいよう病の発症原因ともなってしまうので、見つけたら対処が必要な害虫です。
ちなみに、かいよう病とは細菌によるもので、葉や実がカサブタができたような見かけになります。
このかいよう病もまた、雨量の多い過湿時期が多発時期です。
対策
さまざまな薬剤が販売されていますが、葉の表皮に包まれた内側にいることで、効力のある薬剤は限られます。
クネクネ線の先端に幼虫がいるので、見つけたら葉を挟むようにして手で押しつぶす、または、葉を取り除く、が一般的な対策です。
葉裏の表皮はすっかり剥がれていますね~。幼虫は見当たらないので既に蛹になって外に出た様子。矢印に小さい穴跡が見られます。
被害にあった葉は取り除いて捨てる、また被害にあっている葉が多い場所は摘枝することも必要になります。
予防
日当たり良く、混みあった枝等は間引きして、風通しの良い環境を作ることです。
また、多肥量は害虫を誘引する原因になります。
葉が柔らかい間は、いつでも登場する害虫ですのでこまめに葉を観察して、被害が小さいうちに対処することが一番です。
植物と人が不快に思う環境は同じなのですね~。
本日はこれにて失礼いたします~。🎎