ニンニク栽培・・・種選びと肥料! 品種選び、土づくり、植え付け作業、発芽、追肥、3月上旬の苗の状態、ニンニクの球が膨らみ始める時期、芽の摘み取り、収穫、保存
こんにちは。
そろそろ、ニンニク種の植え付け、タマネギの種蒔きと、我が家の庭の隙間菜園にとっては、主役級の野菜栽培の季節がやって来ました!
始まる前から、ワクワク! 😃
目次
結構高額な国内産ニンニクは、滋養強壮、抗菌作用、抗がん作用、などと謳われるパワフル野菜で、保存も可能なので、自家栽培できれば嬉しいですね~。
パワフルなニンニク、長期間の栽培になりますが、虫も付きにくく、管理は2回の追肥と草むしり、と至って手間のかからない野菜なのです。
そろそろ植え付け時期ですので、ニンニク栽培について綴ってみたいと思います。
9月中旬から植え付け時期で6月頃が収穫時期と言われていますが、我が家は10月上旬~中旬くらいの植え付けで5月末に収穫、になります。
植え付ける前に、環境にあった品種を選ばなくてはなりませんね。
ニンニクの品種選び
この辺りのスーパーで見かけるニンニクは、青森県産か香川県産です。
この2つの品種は異なっていて、青森県産ニンニクは 暖かい土地を好まない 品種で、香川県産ニンニクは 暖かい土地を好む 品種です。
ここ神奈川県沿岸部は、気候的には暖かい土地を好む香川県産のニンニクが適しているかと思うのですが、使い勝手が良いという理由で、1片が大きい青森県産ニンニクを毎年栽培しています。
ちなみに、近くの農家さんは香川県産ニンニクを栽培していますので、どちらのニンニクも栽培可能地域なのだと思います。
まずは、環境にあったニンニクの品種を決めましょう。
我が家流は、植え付け2日前にはスーパーで青森県産ホワイト6片ニンニクを購入しておきます。
店頭で売られているものは、多少冷蔵されているようなので、2日前に購入して常温に戻してから植え付けるようにしています。
ホームセンターで種ニンニクが売られているのですが、販売時期終了のころの売れ残りにしか出会わず、変色した傷のある種ニンニクしか見かけないので、スーパーで購入となってしまうのです。
スーパーで購入した種ニンニクで、不都合を感じたことがないので・・・まあ、良し!としています。
今年はホームセンターで種用として売られている奈良県産とスーパーで売られている千葉県産のニンニクを準備しました。
スーパーで、青森県産のニンニクの代わりに千葉県産のものが売られていたので、今年は千葉県産です。
ここ関東沿岸部の気候を考えると、千葉県産のニンニクのほうがより適しているとは思いますが・・。
左の小さいほうがスーパーで購入の千葉県産、右の大きい方がホームセンターで購入の種用の奈良県産。
土づくり
畝長さ1.8メートル×横1.2メートル×高さ10センチ
ニンニク栽培は長期間になるので、元肥(最初の肥料)は多めに入れるのがポイントです。
また、日当たりの良しあしはニンニクの肥大を左右しますので、日当たりの良い場所が好ましい場所と言えます。
@ 畝全体を深さ10センチほど掘り起こし、ゴミビニール袋1.5袋くらいの落ち葉を掘り起こした溝に敷いて、発酵剤入り(ラクトヒロックス)いりぬか3握りを、敷いた落ち葉全体に振りかけ、掘り上げた土を戻します。
こんな感じに、落ち葉を敷いて発酵剤(ラクトヒロックス)入りいりぬかを撒きます。
発酵剤入りいりぬかと落ち葉は腐葉土などの堆肥の代用ですので、耕した土壌に腐葉土などの堆肥と肥料をすき込むことと同じです。
堆肥を使用する場合は1メートル四方あたり3~5リットルを目安にすき込みます。
@ 土表面全体に有機肥料を4握り撒いて、土表面を軽く耕す感じにならします。
有機肥料は、チッソ8、リン8、カリ8、または、チッソ6、リン6、カリ6、と表記されている栄養素が均等なものを選んでいます。
ここまでの作業は、植え付け2週間前までに済ませます。
@ 植え付け4~5日前に、土表面全体に草木灰を4握り撒いて軽く土表面を混ぜてなじませます。
土づくり作業完了!
植え付け作業
植え付けは9月中旬~10月末くらいまでが適期ですが、寒冷地では早めに植え付け、暖地では遅めに、と、栽培地域によって植え付け時期が半月ほど異なります。
ニンニクの発芽気温は20℃と言われ、ここ関東沿岸部では10月初旬~10月下旬くらいが植え付け適期と考えて良いでしょう。
マルチ使用の場合は、マルチ張りをします。
@ 1球を1片づつにします。
こんな感じ。
@ 約10~15センチ間隔、深さ5センチに、尖った方を上方に向けて土中に挿し込みます。人差し指と親指でニンニク種をつまんで、土中に押し込み、人差し指第2関節まで押し込むと深さ5センチ程度になります。
我が家の狭い庭の畑では、10センチ間隔で植え付けします。
* プランター栽培の場合は、10センチほどの間隔で植え付けます。
@ 土を被せて手や足裏で鎮圧します。栽培期間が長いので、強風等で横倒れにならないように根張りを良くして成長を促進させるため、この鎮圧は大切です。
片足で鎮圧しました。
@ たっぷり水やりをします。
以上で、植え付け作業完了です。
スーパーで購入の食用ニンニクは約2週間後、ニョキニョキ発芽します。
発芽までは、土が乾燥したら水やりをします。
発芽後は雨任せで水やりは不要ですが、プランター栽培の場合は乾燥したら水やりが必要ですね。
これまでは、マルチもせずにそのままで収穫に至っていましたが、今年はマルチの代わりに、刈った芝を植え付けした上にかぶせて泥はね等による病気感染予防をしてみます。
こんな感じ。
発芽
ニンニクの種植え付けから1週間後、ホームセンターで購入した奈良県産の種用ニンニクが発芽しました。
発芽したての芽は、ニョキッとしています。
スーパーで食用として販売されている千葉県産のニンニクの発芽はまだ見られません。
千葉県産の食用ニンニクの発芽は植え付けから1か月経過しても1つの発芽も見られません。
1つも発芽しない原因は、発芽抑制処理されているのでは・・と考えました。
しかし、ホームセンターでは、すでにニンニクの種は売れ切れ状態。
スーパーで青森産ホワイト6片を購入できたので、再度早速植え付け!
2度目の植え付け時期が遅かったようで、発芽したものの成長できずに芽だけ出ているものが2~3か所見られますが、とりあえず発芽しました。
左端に植えてある緑色の葉は、植え場所がなく仮植えしてある葉ネギ。
右側の成長しているのが種用ニンニク、左側はやっと発芽してきた食用ニンニク。
種用ニンニクと食用ニンニクの発芽、成長の違いをはじめて知りました。
種用ニンニクは植え付けから発芽まで1週間、食用ニンニクは植え付けから発芽まで2週間を要しました。
また食用にんにくは発芽抑制処理されている可能性があり、その場合は発芽しません。
やはり、栽培には専用の種用ニンニクを選ぶこと、が間違いない! ということを思い知ったのでした。
追肥
1月下旬~3月下旬が追肥時期で、この間に1か月の間をおいて2回の追肥をします。
たとえば、2月初旬に1回の追肥をして、その1か月後の3月初旬に2回目の追肥をする、という具合です。
追肥が遅くなると、収穫後に腐りやすくなるので3月末までには追肥作業を終えるのが理想です。
しかし、プランター栽培等、1~2か月で食べきってしまうほどの栽培量であるなら追肥時期が遅れても問題ないです。
@ 化成肥料、もしくは有機肥料であれば ぼかし肥 2握りを畝全体に撒く、あるいは苗と苗の間の列ごとに撒いて、土表面となじませるように軽く混ぜます。
3月上旬の苗の状態
黄色の矢印はホームセンターで購入の種ニンニクから発芽した苗、白色の矢印はスーパーで購入の食用ニンニクから発芽した苗、赤色の矢印は2月に植え付けしたタマネギ苗。
これまでタマネギ苗は11月に植え付けるものだと思い込んでいたのですが、春先に植え付け可能なタマネギ苗があることを知って早速通販で購入し、植え付け間隔に余裕のあったニンニクを植え付けた畝にタマネギ苗を植え付けしたものです。
ニンニクの球が膨らみ始める時期
これから暖かくなると葉の枚数も増えて急成長します。
追肥時期に関しては、成長前に追肥をして成長を促進する、と考えればわかりやすいですね。
葉の成長が終わると地中でニンニクの球が膨らんできますが、その時期は5月上旬くらいになります。
神奈川県沿岸部のこの辺りの収穫時期は5月末くらいですから、1か月の間に地中のニンニクは急成長することになります。
芽の摘み取り
5月上旬~中旬に芽(ニンニクの芽)が伸びてきます。
芽が葉と同じくらいの長さになったら根元から出てポキっと切り取ります。
いわゆるニンニクの芽と言われるところで、硬いくちばしのような先端を除いて食べることができます。
芽をそのままにしておくと、養分が芽にとられてしまうので、ニンニクの肥大に影響が出てしまいます。
収穫
芽が出来てから10日ほどで収穫時期になります。
下葉が数枚枯れてきたら収穫します。
収穫は、天気の良い日が2~3日続いて土が乾いている午前中にして、半日太陽に当てます。土が乾いていないと収穫したニンニクが水分を含んで腐りやすくなります。
春先に、春植え用のタマネギ苗を植え付けたので、ニンニクとタマネギが植えてあります。
タマネギはたくさん収穫出来ましたが、主役のニンニクはさっぱりです。
欲を出してタマネギ苗を植え付けしたので、株間も狭くて、剛健なニンニクも環境の悪さに気持ちよく成長できなかったのでしょう。
ニンニクの葉にサビ病も出てしまいました。
株間が狭いと、日当たりや風通しが悪くなり、病気等が発生しやすくなります。
健康な野菜を作るには、野菜が気持ち良い環境を作ることが大切ですね。
保存
15㎝ほど茎を残して切り落とし、風通しの良い日陰で4~5球ずつ縛ってぶら下げる等して保存します。適当な場所がなければ、物置に置いて日中は扉を開けて風を通すようにします。
今年のニンニクは不作でした。まあ、こういう年もあるでしょう。来年の検討材料としましょう!
本日はこれにて失礼いたします~。🎎