ナス栽培(プランター)・・・栽培ポイント、苗植え付け、植え付け後の管理、追肥、収穫
5月は夏野菜の植え付けに大忙しの時期。
今年は外出自粛のため近所のスーパーで苗を購入。毎年楽しみにしている苗の品定めも自粛、 銘柄不明のナス苗2苗を購入しました。
今年は苗の購入は諦めていたので、苗が植え付けられるだけでワクワクします。
目次
栄養
濃い紫色の皮には抗酸化作用の成分が含まれていて、動脈硬化予防、また目や肝臓の働きを活性化する働きもあります。皮ごと食べると栄養価が高い野菜です。
栽培環境
科名 ナス科
連作障害 有り(3~4年あける)
土壌酸度 pH6.0~6.5
生育気温 15~30℃
発芽気温 25~30℃
栽培場所 日当たりが良く、風通しの良い場所
栽培ポイント
高温を好む野菜ですので、最低気温が15℃を超えるくらい(5月中旬ころ)になったら苗植え付け時です。
長期にわたっての栽培ですので、耐病性のある接ぎ木苗がおすすめです。
乾燥すると葉裏にアブラムシやハダニが付きやすいので、梅雨明け後からは、葉ごと水やりすると害虫除けになります。
苗植え付け
もちろん種から栽培できますが、少なくとも苗植え付けの2か月前には種蒔きが必要で、3月に発芽させるにはしっかりとした保温対策が必須になります。
少数苗であれば、苗購入が手軽です。
プランターサイズ 深さ30㎝以上のサイズ
- 既に蕾がある、または花が咲き始めている、苗を選ぶと実付きが良いです。
- プランター底に鉢底石を2㎝ほどの厚さに敷き、プランター上部から3㎝下くらいまで野菜培養土を入れます。
- プランター端に支柱を1本立てます。(多収穫を目指して、支柱は3本が好ましいですが、空きスペースが小さいプランターですので本支柱1本(背丈が1メートルほどになりますので120㎝以上くらいのサイズ)にします。
- 根を崩さないようにプランター中央に浅めに苗を植えます。この際支柱側に少し斜めに苗を植えると支柱に紐で留めることができるので、仮支柱の必要がなくなります。
- アブラムシやハダニ除けに、シルバーマルチの代わりにアルミホイルを敷きます。
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プランター底から水が流れ出るくらいにたっぷり水やりします。
植え付け後の管理
- 最初に咲いた花のすぐ下の元気そうな脇芽を2本残して、それ以外の脇芽はすべて取り除きます。主枝と脇芽2本、合わせて3本の枝を成長させることになります。この3本に付く脇芽は、すべてすのまま伸ばします。
矢印が、最初に咲いた花のすぐ下の脇芽2本。この2本を伸ばします。
- 最初に付いた花は、その後の成長を優先して、実にならないうちに摘み取ります。
* 混みあってきた葉はその都度取り除いて日当たりと風通しを良くして管理することは、元気な株にすることと同時に害虫対策にもなります。
追肥
植え付けの2週間後から2週間ごとに、株根元に1つかみ(10g)の化成肥料やぼかし肥、もしくは液肥(適量)を撒きます。
肥料不足は花の雌しべと雄しべで判断できます。
雌しべを囲むように雄しべがありますが、雌しべが雄しべに隠れて見えない時は肥料が不足しているサインです。
その時は追肥をします。
黄色が雄しべで真ん中の薄緑色が雌しべ。このように雌しべが雄しべより出ていると受粉が上手くいって実が成ります。
雌しべが雄しべに隠れてしまうと受粉が上手くできずに実がなりません。
花が咲いたら雌しべと雄しべの具合を見ると、肥料が足りているかどうかが分かりますね~。
収穫
3本の枝はそのまま残して、その3本に付く脇芽もそのまま成長させます。
3本の主枝に付く実はそのまま収穫、3本から脇芽が伸びてその伸びた枝に付いた実を収穫する場合は、収穫と一緒にその脇芽が伸びた枝の付け根から葉を2枚残して枝ごと切り落とします。
ですので、3本の主枝は成長させて、その3本から出てくる脇芽が伸びた枝に付いた実の収穫時に枝ごと切り落とすことになりますね。
そうすることで、枝葉の繫茂を防止できて風通しの良い環境ができコンパクトに栽培できるので、限られたスペースのプランターでも支柱1本で長期に栽培が容易です。
また、秋ナス収穫のためのお盆の頃の剪定作業も必要なくなります。
定期的な追肥と土が乾いているようならたっぷりの水やりで、害虫となるアブラムシやハダニ対策をしながら多収穫を目指します!
本日はこれにて失礼いたします~。🎎