タマネギが大きくならない・・・植え付け時の苗、株間、追肥、水分、に問題?
11月にタマネギの苗を植え付けして冬を超え追肥も終え、4月、そろそろ球が膨らんで大きくなりはじめる頃です。
目次
4月初旬頃の様子。
4月25日の様子。根元がふっくらしてきました。
タマネギ苗は冬の寒さを乗り越え、春暖かくなり雨が降ると葉がどんどん成長して球の肥大がはじまります。
球が大きくなり出してくる時期は、暖かくなって雨の量が多くなってくる4月頃が目安です。(地域によって多少異なります。)
4月初旬の畝。
4月下旬の畝。苗根元の膨らみを感じます。
球が大きくならない原因
1 植え付けた苗が適当でない。
球が肥大するには、植え付けた苗が適当な大きさに成長しているということが条件になります。
根元の太さが6~8ミリ、20センチ前後に成長している、根が白く新鮮である、ことが良い苗の条件です。
これ以上大きく成長していても、または小さくても球は上手く肥大しません。
タマネギの球は植え付ける苗で決まる! と言われるほど苗選びは大切です。
2 株と株の間が狭い。
球を十分に大きくするには、株間10センチ~15センチが必要です。株間が狭いと球が成長できずに小さくなってしまいます。
わざと株間を狭くしてペコロスとして収穫することもできます。
3 追肥が不足している。
冬を超えて暖かくなると一気に球が膨らみはじめます。まず葉がしっかり成長してから球が膨らみ始めます。
その急速な成長時期に肥料が不足すると球は大きくなれません。
春先2回の追肥(1月下旬~3月下旬)は球を大きくさせるための栄養分になります。
4 水分が不足している。
球の肥大には栄養となる肥料と水分が必要です。
地植えの場合は通常は雨まかせで良いのですが、球の肥大時期に雨が降らないと球は大きくなれませんので、雨不足で土壌の乾燥状態がつづいているようであれば水やりをすると球の肥大を促進します。
対策
1 植え付けた苗が適当でない場合・・・残念ながら対策法はないので、次回の反省点としましょう。
しかし、ここで落胆しないでくださいね。株ごと抜き取って葉ネギとして食べられます。葉が柔らかい葉ネギも家庭菜園ならでは味わえるものですから。
ネギ坊主ができてしまったら球自体が硬く美味しくなくなってしまうので、時期に関係なくすぐに株を引き抜いて葉ごと食べてしまうほうが一番美味しくいただけます。
2 株と株の間が狭い場合・・・肥大初期の頃でしたら、間引きをして株間を広くします。間引きをした株は葉ごと食べられます。
3 肥料が不足している場合・・・収穫後のタマネギの球が腐りやすくなるため追肥時期は3月下旬くらいまでが理想ですが、追肥をします。
1株ごとに1つまみ(3g)の化成肥料、または、有機質肥料であればぼかし肥を株元に撒きます。
4 水分が不足している場合・・・水やりをします。
地植えの場合は、通常、雨降り任せですが、雨降りが少なく土壌の乾燥状態が続くようでしたら、球がある程度大きくなるまで数回水やりをしてみましょう。
特にプランター栽培の場合は水切れすると球が大きくなりません。
まとめ
株間が適当なタマネギが大きくならない原因は、植え付け時の苗 と 追肥 と 水分 に問題があると考えられます。
地域によって多少異なりますが、葉がしっかり成長してきた4月くらいから球が肥大をはじめ短期間に急速に大きくなります。
球が肥大するには肥料と水分が必要です。
植え付け時の苗は、球が肥大できるか、できないか、を決めてしまうほどの要因となります。
植え付け時の苗が適当でなかった場合は残念ながら対策はありませんが、株ごと抜き取って葉ネギの美味しさを味わうことができます。
地植えの場合の水分は、通常は雨任せですが、球の肥大時期に雨が降らずカラカラの土壌であるなら水やりをすると肥大が促進されます。特にプランター栽培の場合は肥大時期の水切れに注意します。
原因がわからない場合は1株ごとに1つまみ(3g)の化成肥料、もしくはぼかし肥を株元に撒いてみましょう。(通常の追肥は1月下旬~3月下旬までに2回の追肥をします。)
本日はこれにて失礼いたします~。🎎