トマトの葉にクネクネ線!
2週間ほど前に植えたばかりのミニトマトの苗。
沢山の収穫に期待いっぱいの、実がなり初めの頃が一番楽しい時期です。
その楽しい時期、見つけてしまいました! 葉に白いクネクネ線!
薬剤の使用なしで成長している植物は、害虫にとっては待ちに待ったご馳走に 間違いない・・でしょう!?
白いクネクネ線。
この白い線は、ハエの幼虫が葉の内部を食べた跡 で、病気ではなく害虫被害で、直接的には、実に影響はありません。
白いクネクネ線の特徴
この幼虫は、ハモグリバエ(エカキムシとも言う)と言い、その名の通り、葉の内部にもぐって葉肉を食べてしまいます。
白いクネクネ線は、葉内部を幼虫が食べ進んで葉肉がなくなって白くなってしまった部分、要するに食害跡、ということになります。
春先、ハエが葉に産卵して孵化した幼虫が蛹になるまで、葉内部の葉肉を食べて過ごします。
被害は春から秋まで続きます。
ハモグリバエの他に、ハモグリガ、も同じく葉肉を食べてクネクネ線を作ります。
ハモグリバエはハエの幼虫、ハモグリガは蛾の幼虫で、体長2mmほど。
これら2つの幼虫は食するものが異なり、ハモグリバエはトマト、ナス、キュウリ、カボチャ等の葉で、ハモグリガは柑橘系の葉、と的を絞っています。
クネクネを描くだけなら大した問題はないのですが、放っておくと葉が真っ白に食害され枯れ果ててしまいます。
大量の葉が被害にあうと、光合成をして栄養を作っている植物は、成長に支障がでてしまい、最終的には収穫量を左右してしまいます。
対策
薬剤もありますが、葉の内部にいる幼虫には効き目が良くありません。
クネクネ線を見つけたら、幼虫の居場所である線の先端を手で潰す、あるいは葉ごと切り取ります。
白いクネクネ線先端にいる幼虫(赤矢印)を手でプチッと潰す、もしくは葉を切り取り処分します。黄色矢印は食害はじめの箇所。
予防
肥料が多いと産卵されやすいので、多肥量には注意します。栄養豊富な木をかぎ分けているということですね~。
野菜全般の無農薬病害虫対策としては、木酢液や草木灰を薬剤の代用としての利用法もあります。
右写真は木酢液の裏側にある表示で、薄めて使用する、とあります。
これらは、ホームセンターで購入できます。
病害虫予防に、500mlの水に木酢液小さじ3分の1くらい(2mmℓくらい)を薄めて、霧吹き等で苗全体に吹きかけるという方法で、2週間に1度くらいを目安にします。
被害がひどいところには、薄めた木酢液を吹きかけたあとに草木灰をまぶすようにふりかける、等の使用法もあります。
しかし・・・木酢液をシュッシュッとふりかけている進行形のうちから、トマトの葉にハエが止まってくる始末。
どうやら木酢液は、ハモグリバエには効き目がないかも・・・。
地味に手でプチプチ潰す方が確実な対処法のようです。
病害虫予防は、初期の段階の対策、が1番で、そのためにはこまめに苗を観察する、ということですね~。
本日はこれにて失礼いたします~。🎎