オクラの芽が食べられた!・・・発芽は3虫にご用心!!
1週間ほど前に種蒔きしたオクラ。
種蒔きから2日後には土に割れ目ができて、3~4日目には白い芽がはかなげに顔を出していました。
この瞬間、待ってました!
それから1~2日後、今年はシルバーマルチをはべらせて害虫対策は準備万端。
のはずだったのに、なんと双葉がない・・・食べられた!
この食べ方、ナメクジですね~。
双葉は消えていて、か細い茎だけは残っています・・・。
茎だけ残して葉だけ消えている・・ この食べ方、ナメクジの食べ方の傾向・・。
芽が出たかどうかも分からないように、根こそぎ食べてしまうのはダンゴムシです。
ダンゴムシは土を耕してくれてありがたい虫ですが、その一方で、まだ地上に出る前、地中で出たばかりの芽を食べてしまう、という食害をするという側面ももっています。
種を撒いて芽は一向にでてこないけど、なんとなく土表面に動きを感じるようであれば、地中で芽を出したところをダンゴムシに食べられた、ということかもしれません。
この後、ダンゴムシとナメクジの食害の様子の写真がありますので、苦手な方はご注意ください。
ダンゴムシが生まれたての新芽を食べるタイミングは、種を植え付けて土に割れ目ができたタイミングで土中に侵入するというスタイルを取りますが、活動の時間帯はだいたい夜間であることが多いので、まさかダンゴムシが食べているとは気づかないのですが。
土中で発芽したてのオクラを、ダンゴムシが土中にもぐって食べる様子。
土中で発芽したてのホウレンソウを、ダンゴムシが土中にもぐって食べる様子。
くるっと丸みを帯びてかわいらしい容姿に惑わされてしまいますが、これがなかなかの策士なのです。
発芽したての地上に出る前の新芽というのは、最高に栄養豊富なのかも?
ナメクジが新芽を食べるタイミングは地上に出たての新芽ですので、ナメクジとダンゴムシは新芽を食べるという点では同じですが、食べるタイミングが少し異なります。
発芽を心待ちにしていたこの思い・・・へし折られました!
毎年のことですが、ナメクジはオクラの新芽は大好物のようで、種を撒いても撒いても食べられてしまうので、種蒔き時は多めの種を撒くことにしていますが、それでも数度の種蒔きでやっと成長を迎えるといった感じです。
ナメクジが発芽したてのオクラを食害する様子。
オクラ栽培では、アブラムシやハダニといった小さい虫たちはつきものですが、発芽できるかどうかの初期の段階でナメクジとダンゴムシの強敵を忘れてはいけません!
と犯人を2虫に限定していましたが・・・もう1虫忘れてました。
種蒔きと同時に土中にもぐって種に付着しているものを食べてしまう虫・・・アリ がいました。
種に付着しているアリの好物は、エライオソームというもので、種によって付着する量はまちまちです。
種蒔きした付近にアリの巣が複数あったら、アリの被害も大いに考えられます。
アリの被害にあった種は、アリの好物であるエライオソームの部分だけを食べられて、他の部分は捨てられてしまいます。
侮るなかれアリ!
畝のすぐ近くにこんなに沢山のアリの巣発見!
黄色の矢印を拡大したものが右側の写真。
アリの巣に出入りしているのは、2mmほどの小さいアリ。
植え穴の1箇所には地上に出ている種があり、形が変形しているように見えます。
この場合の犯人は・・・アリなのかダンゴムシなのか?
これも自然の摂理というものでしょうか!?
この加害虫は、ダンゴムシなのかアリなのか・・?
種には、ナメクジ、ダンゴムシ、アリ、の3虫の敵が待っているのです。
蒔かれた種は、これら3虫の猛攻撃を乗り超えて、やっと地上に芽を出すのですね~。
地上に芽を出した植物との出会いも又、奇跡なのかも・・・。
ナメクジもダンゴムシもどちらもカフェインを嫌いますので、種蒔や苗定植の周りをコーヒーのカスで囲むと食害を防止できます。
以前コーヒーのカスの中を通り抜けようとしたアリの動作がしばらく止まっていたのを目にしたことがあるので、コーヒーのカスはアリにも効果があるのではないか・・・と思うのですが。
やれやれ、諦めずに種蒔きを続けます。
本日はこれにて失礼いたします~。🎎