saienyosikoのブログ

神奈川県沿岸部在住。庭の隙間で家庭菜園をはじめて10年目です。虫たちの日常を垣間見ながらの楽しい毎日です。

モロッコインゲン栽培(プランター)・・・種蒔き、発芽、支柱立て、追肥、植え付け後の管理

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そろそろ夏野菜の中で1番楽しみなモロッコインゲンの種蒔き時期到来! 夏野菜の中で1番楽しみ、というより美味しさ1番とでもいった方が良いでしょうか!?

毎年のことですが、市販のものとは別物、と感心する美味しさ。家庭菜園をするなら是非一度は試していただきたい野菜です。

モロッコインゲンとは商品名で、インゲンには丸ざや種と平ざや種があり、モロッコインゲンは平ざや種のインゲンに属します。

丸ざや種とは、インゲンの定番の丸い形の物を言います。

平ざや種とは、大型で名前通りに平たいインゲンを言います。

 今年は、少し早めて4月下旬に種蒔きするつもりでしたが、5月上旬となってしまいました。

 

 目次

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栽培環境

ツル有りとツルなしがあり、冷夏の年は多収穫と言われるように涼しい気温を好み、ツル有りの場合は2メートルくらいまでツルが伸びて、幅広で長さ15センチほどの肉厚なサヤを特徴とします。

収穫期間は、ツルなしは1か月、ツル有りは2か月です。

科名  マメ科

連作障害   有り(3~4年あける)

発芽気温   23~25℃

生育気温   15~25℃

土壌酸度   pH6.0~6.5

土づくり(地植えの場合)

石灰(苦土石灰や草木灰)   1㎡あたり150g

堆肥(腐葉土等)   1㎡あたり5ℓ

肥料   有機質配合肥料もしくは化成肥料1㎡あたり50g

畝幅   70㎝

株間   30㎝

列間   40~50㎝

種蒔(ツル有モロッコインゲン)

  • プランターに鉢底石を厚さ2㎝くらい入れて、上のふちから3センチほど下まで野菜培養土を入れ、底から水が流れ出るくらいにたっぷり水やりします。

    種蒔前に水やりすることで、水分を含んだ土表面に確実に種蒔きできます。

  • 株間15~20㎝をとり、直径5㎝ほどの広さに深さ2センチの撒き穴を開けて3粒ずつ種を撒いて土を被せ戻します。  

     

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  • 種蒔き後は手で土表面を軽く抑えて土と種が密着するようにします。種は水分を含んだ土と密着することで発芽します。
  • 乾燥防止と発芽適温の環境を作るために、不織布または新聞紙等をかけます。新聞紙は 乾燥防止、保温、直射日光を避け温度上昇の抑制、の効果があります。

プランターサイズ 横63㎝×縦30㎝×深さ30㎝

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気温によって、不織布や新聞紙を被せる、またはビニールで軽く覆う等して種袋裏に記載の発芽適温23~25℃の環境を作ります。

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*地植えの種蒔きの場合は、雨降りの後に種蒔きすると種蒔後の水やりが不要で楽ですね。

*インゲンの種は水分をたくさん含むと腐りやすいので、種蒔の際にたっぷり水やりして発芽を待つくらいにしましょう。

発芽前に数回水やりすると種が腐ってしまい発芽できなくなります。

発芽まで土の乾燥が気になるところですが、モロッコインゲンの種は種蒔き時に水分を含めば、発芽できる力を持っているようです。

 

* ポットに種蒔き発芽後、本葉が出たらプランターに植え付けても良いです。

 

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発芽

5月初旬の気温ですと種蒔きから発芽まで7~10日ほどかかります。

気温が上がってくる5月中旬以降に種蒔きすると3~4日ほどで発芽します。

発芽するまでの日数を考えると、発芽気温に適した時期(ある程度気温が上がってくる5月中旬以降)に種蒔きすることが一番効率が良いようです。

今回は5月初旬に種蒔き後、昼間30℃近くの日も数日あって、発芽にはなかなか厳しい環境でしたが種蒔から9日後に発芽しました。

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種蒔き後9日目に、芽の頭が少し見えてきました。

しかし翌日、ナメクジの食害跡。丸印が食害跡でナメクジが排出するキラキラの粘液も残っています。

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なんでも食べるナメクジは、発芽したてのインゲンも大好物です。カフェインを嫌うのでコーヒーのかすを苗周りに撒くとナメクジ除けになります。

 

種蒔から2週間経過しても発芽しないようでしたら、発芽しない原因を検討してもう一度種蒔きします。

実は、今回3つのプランターに土づくりをして種蒔きしたのですが、1つのプランターからはまったく発芽する気配がなく土をほじってみると植えたままの種がそっくりしていて芽が出ていませんでした。

気温、種蒔した土深さ、水やり、は同じ、となると・・・酸度計で土の酸度を計ってみると、芽の出ていないプランターの土はpH5.0を指しているではありませんか!

左側が芽が出ていないプランターの土、右側が芽が出たプランターの土、の酸性度。

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モロッコインゲン発芽のための土壌酸度はpH6.0~6.5ですので、pH5.0では発芽しないわけですね~。

小さな種の中に生育できる環境を正確にかぎ分けられるメカニズムを持ち合わせているとは・・・驚きますね~。

既に酸度調整されている野菜培養土の使用は、発芽しやすい環境とも言えます。

 

発芽しなかったプランターに、草木灰(苦土石灰で良い)を撒いて土と混ぜて、種を蒔き直しました。苦土石灰使用の場合は、効き目が強いので蒔いたらよく土と混ぜて種蒔きします。

 

本葉が開いたら、1箇所に1本を間引いて2本の苗を残して育てます。1箇所に2本の苗を残すことでお互い支えあって上に向かって伸びることができます。

発芽後、水やり開始です。

土が乾燥しているようなら、底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりします。

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支柱立て

プランターの場合は、ツルが伸びないツルなしインゲンが適当ですが、長期に収穫したいためツル有りインゲンを選びました。

支柱は、スペースに合わせて、あるものを利用します。ツルは2メートルほど伸びますので、手の届く範囲の支柱を、できるだけしっかり立てます。

こんな感じに、あるもの利用。

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ネットを張る場合は、太陽に面している方にネットを張ると、ツルが伸びて葉が茂る頃には日よけになって乾燥防止の役目をしてくれます。

昨年までは、2階までネットを張ってツルを伸ばしていましたが、1度の台風で葉っぱは跡形もなく無残な恰好になってモロッコインゲン栽培は終わりを告げます。

結局のところ、支柱は台風が来るまで持てば良いのです。

 

追肥

種蒔の1か月後から2週間おきに化成肥料やぼかし肥を1つかみ(10g)を撒く、もしくは液肥を適量撒きます。

肥料は、チッソ8、リン8、カリ8 もしくは、チッソ6、リン6、カリ6、と記載がある栄養が均等に含まれているものが野菜栽培全般に使用できて便利です。

 

 

 

植え付け後の管理

 

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  • 本葉が開いたら1穴に2苗を残して1苗は間引きします。
  • ツルが伸びたら支柱に誘引します。1度の誘引後は、自力で上に伸びていきます。
  • ツルが支柱先端まで伸びたら、ツル先端をハサミで切り落とします。その後葉の付け根から出てくるツルを伸ばして収穫量を増やします。
  • サヤが10~15㎝くらいの長さになったら収穫します。

 

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家庭菜園ならではの美味しさが詰まったモロッコインゲンですが、店頭にはない、やや小さめのモロッコインゲンは美味しさが際立ちます!

 

本日はこれにて失礼いたします~。🎎

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