夏野菜を食害する、 害虫・・・オンブバッタ(前脚をお箸代わりにして葉を食べる)・フタトガリコヤガ幼虫・ハモグリバエ幼虫・テントウムシダマシ
8月も中頃を過ぎて、夏野菜もそろそろ虫たちの被害が酷くなる頃。
庭の野菜たちも、猛暑と虫たちの猛攻撃によって相当お疲れモード。
日中35℃を超えるこの暑さの中でも、虫たちは活動するのですね~。
この猛暑の中でも動き回れる虫たちの体力を分けていただきたい・・・!
この後、虫の写真がありますので、苦手な方はご注意ください。
庭で育てている夏野菜の主な害虫たち
オンブバッタ
5月くらいから単体で姿を見せ、9月頃になるとカップルが多くみられるようになり、秋まで食害をし続けます。
サツマイモの葉っぱは、例年通りオンブバッタ襲撃によって穴だらけ、オンブバッタの数が多いようで今年はいつもより食害が酷い。
しかし、葉っぱがなくなるほどではないので、オンブバッタは見て見ぬふりの野放し。
地中のサツマイモが肥大するためには葉っぱの光合成が大きく影響するので、あまり被害が酷いようであれば、オンブバッタ野放しはまずいです、捕獲する必要がありますね~。
毎年、オンブバッタの被害はサツマイモの葉っぱのみで収まっていたのですが、今年はサツマイモの隣の畝にあるオクラの葉っぱも襲撃されています。
オクラの葉を食害中のオンブバッタ。
オンブバッタの食害跡は、このように丸い穴状。
9月頃、姿を見せるカップルオンブバッタ。相変わらず、ひたすら 食べる、食べる。
食べる姿は可愛らしくもあり・・。
もしもし、そんなにモリモリ食べられると困るんですけど~!
右写真は、器用に前脚で葉を丸めて食べる姿。
フタトガリコヤガの幼虫
昆虫図鑑によると、年に2回、5~6月と8月に姿を現して、名前のごとく蛾の幼虫で成虫の大きさは4㎝ほど。
幼虫は、中央に黄色の線があり体全体にまだらに毛が生えています。
見かけたのは体長5~6㎝ほどのフタトガリコヤガの幼虫。
オクラの葉を食害中。
単体での行動ですが、大食漢。 右写真は食害されて残っている葉脈。
その食欲、侮ることなかれ。
すぐに捕獲して処分したい虫。
ハモグリバエ(エカキムシとも言う)の幼虫
成虫である体長2mmほどのハモグリバエが葉に卵を産み付けて、孵化した幼虫が葉の中をもぐって食害します。
幼虫が食害した後が、白いクネクネ線のようになるのでエカキムシとも言われています。
左写真は食害されたインゲンの葉。 右写真は食害されたトマトの葉。
食害が酷いと葉が茶色くなって枯れ果ててしまいます。
初期の段階であれば、幼虫がいる白い線の先端の部分を葉ごと挟んで潰す、という対策もアリかもしれませんが・・。
写真のインゲンからもわかるように、プチプチ手で潰して対処できるほどの被害の大きさではないようにも思えます。
他の対策としては、ハモグリバエを付着させる、という黄色い粘着シートも販売されています。
これは、アブラムシやハダニやハモグリバエといった小さい虫が黄色い蛍光色に集まるという習性を利用したもので、集まったこれらの虫を粘着シートにくっつけて捕獲する、といったものです。
こんな感じに、虫がくっ付いて捕獲できる資材。
いつの間にかたくさんのクネクネ線だらけで、葉っぱが白くなってしまうほどのハモグリバエの幼虫による被害は、最も対処困難な被害の1つ。
テントウムシダマシ
見た目は、まるきりテントウムシ。
正統派テントウムシとの違いは、甲羅に光沢がなくくすんでいて、たくさんの点があります。
左写真はテントウムシ。 右写真はテントウムシダマシ。
毎年被害が大きいのは、ナスの葉。
正統派テントウムシは、アブラムシを食べてくれる植物にとってはありがたい虫ですが、テントウムシダマシは植物の葉をこそぎ落とすように格子状に食害し、酷い時は茶色く枯れてしまいます。
こんな感じに、葉っぱが透かし状になるのが特徴。
ガムテープなどにくっつけて捕獲する等の地味な対策をします。
この他に忘れてはならない、野菜を育てると必ず登場するアブラムシやハダニ・・。
ある程度の虫は見て見ぬふり、ですが、今年はアブラムシやハダニ避けにシルバーマルチを使い、最近は、ハモグリバエにも効果のあるという黄色い粘着シートも購入。
家庭菜園者が使用できそうな、害虫除けにいろいろなものが販売されています。
害虫対策が上手くできれば、小さな家庭菜園もずっとずっと楽しくなるでしょうね~。
本日はこれにて失礼いたします~。🎎