タマネギがとう立ちする・・・世代交代のサイン!?
とうが立つ(花芽をつくることで、ネギ坊主ともいわれます。)野菜と言えば、葉物野菜やネギ類などが頭に浮かびますね~。
タマネギがとうが立つ状態とは、次に引き継ぐべく準備をしています、というメッセージで、今の環境ではそろそろ成長はおしまいにして、花芽を作り、種を作り、次の世代にバトンタッチする段階にきました、というサインなのです。
生命の神秘とでも言いましょうか・・。
タマネギのとう立ちの原因
寒い冬になる前に苗がある一定の大きさ以上に成長して、一定以上の大きい苗で越冬すると春先にとう立ちしてしまいます。
- 植え付け時の苗が大きく成長し過ぎている。(苗根元の太さ6~8mm、大きさ20㎝前後が良い苗と言われます。)
大きく成長した苗が一定期間の寒さに当たると とう立ち の原因になります。
大きくなった苗は寒い冬を感じて、球を大きくする前に生命の危機を察知して とう立ち(花芽をつける)する、ということです。
- 苗の植え付け時期が早い。(品種によって異なりますが、植え付け時期は11月です。)
植え付け時期が早いとその分、苗の成長が進んで冬を迎える前に苗が大きくなってしまいます。
- 最初の肥料(元肥)が多い。(即効性のある化成肥料を少なめに、緩効性の有機質肥料を多めに用いて、ゆっくり長く効果のある肥料を用います。)
元肥が多いと冬前に大きく成長してしまって、寒い冬を超えるととう立ちしてしまいます。
- 水切れしている。
水切れすると成長できなくなります。特に球が膨らむ時期に水切れすると球が大きくなれません。成長できない環境は とう立ちの原因になります。
- 追肥が不足している。(追肥時期は2月初旬~3月末までで、この間2回の追肥をします。)
等が考えられます。
春先2回の追肥は、これから急速に成長する栄養となるので不足すると成長できなくなります。肥料不足は成長できない環境を作ってしまうので とう立ちの原因となります。
とう立ちをさせない一番の対策は、 冬を乗り越える前に苗を一定以上の大きさにしないということです。
タマネギ栽培は植え付け時の苗の選択が、ふっくら大きい球の収穫の決め手になります。
次回の苗購入時の参考になれば嬉しいです。
本日はこれにて失礼いたします~。🎎